酵素を摂る理由
最近栄養学では、「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」「ファイトケミカル」「水」の8つの栄養素に加え、第9の栄養素として「酵素」が重要視されだしました。「酵素」は生体内の化学反応に関与し、「酵素」の力なしではほかの栄養素は十分に働くことはできません。従って「酵素」こそが『最も重要な栄養素』だと思います。
消化酵素 | 消化器官内で分泌され食べ物を分解消化します。 |
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潜在酵素 | 新陳代謝を行う時に働き、代謝を促進させ自然治癒力や免疫力を高めます。 |
食物酵素 | 生の食物に豊富に含まれる酵素で食物の消化を助けます。(大根の「ジアスターゼ」など) |
酵素は、大きく分類すると、私たちの体内にある「潜在酵素」と外部から取り入れる「食物酵素」があります。「潜在酵素」はさらに「消化酵素」と「代謝酵素」に分かれます。
「消化酵素」と「代謝酵素」の元である潜在酵素には限りがあります。したがってタンパク質などの消化しづらい食べ物をたくさん食べたり、過食をすると食べ物を消化するために「消化酵素」をたくさん生産する必要がでてきて、そのぶん「代謝酵素」の生産量が減ってしまうのです。「代謝酵素」が不足すると、免疫力が低下し体に不調が生じたり色々な病気の原因にもなるのです。
しかし、生きた酵素がたっぷりの生野菜や果物で「食物酵素」を摂ると消化を助けるため「消化酵素」を浪費せず、その分「代謝酵素」をたくさん生産することができます。「代謝酵素」は新陳代謝を促し、免疫力・自然治癒力を高めます。
食生活の乱れ、睡眠や運動の不足、ストレスの増大…。こうした毎日の生活により現代人は、体内の酵素を消耗させています。その結果、生活習慣病などの増加につながっていると考えられます。
いつまでも若々しく健康を維持するためには、まず食生活を見直し、年齢とともに生産能力が低下する酵素を、どれだけ「消化酵素」としてムダ使いをせず「代謝酵素」に割当てられるようにするかが重要です。